小保方晴子のあの日を読んで

小保方晴子さんのあの日を読みました

本が出た当時、テレビでこの本を読んだ司会の人がSTAP細胞はあるね
と言っていたのを聞き、一度読んでみたいと思っていました。図書カードが1500円分
あったので、他の小説と一緒に買いました
なかなか読み応えがあり面白かったです
専門用語も多くあり、途中理解出来ずに目を通すだけになってしまいましたが
結局2日で読んでしまいました

STAP細胞のイメージはipsが4つの遺伝子を幹細胞に入れる事で細胞が初期化し万能細胞
になるのに対し、STAP細胞は酸などの刺激を幹細胞に与える事で細胞が初期化するというのが
当時の新聞やテレビを見て感想です

そして一連の騒動の流れは小保方さんの先生の一人が小保方さんを喜ばしたくて
ES細胞を勝手に混入し、混入がばれて逃げ道がなくなり自ら命を絶ってしまう、STAP細胞
なかったという印象をもっていました

本を読んだら流れは違っていて、他の人じゃ技術的に作れないからという理由で若山先生という方が
STAP細胞をもとにキメラマウスを作り、共同著者として発表したが、STAP細胞からはキメラマウスは
作れない事がわかり、共同著者の一人で小保方さんの指導した先生でもある笹井先生がマスコミから
パッシングを受けるのに疲れ命を絶ってしまったという事らしいです

キメラマウスとは例えば白いネズミの卵細胞に黒のネズミのES細胞を掛け合わせる事で
パンダ状の白黒ネズミが出来上がる事をいいます。キメラマウスが出来る事でES細胞
万能性を持った細胞であるといえます

大事なのはSTAP細胞は万能性を示すOCT4と言う遺伝子はあるがその細胞から
キメラマウスを作る過程が若山先生しか分からないという事だと思います

小保方さんはSTAP細胞から自発的な各組織までは出来るがキメラマウスがなかなか出来ないので
これは事実としてキメラは出来ない物として発表しようとしていたらしいですが、若山先生の結果もあり、
またES細胞からは作られないはずの胎盤が作成されていた事もあり、ES細胞ではない、それ以上の万能性を
もつものとして発表してしまいました

疑問はいくつもあるようですが、STAP細胞について各組織にはなれすが、キメラマウスを作るまでの
万能性をもった細胞であるとは現在は言えないというのが事実ではないかなと思います

若山先生はキメラマウスを作ったにも関わらず、STAP細胞の不正を巡って話題が大きく
なると論文の撤回を求めて共同著者に断ることなく、編集者に独断で取り下げの電話をしています

この本を読んで小保方さんの印象は抜群に頭がよく、実験が好きで誠実に生きているのに、
ここまで日本国からの壮絶ないじめともいうべき事態になぜ陥らなけれべいけなかったのか
と思ってしまいます

クズな日本で申し訳ない気持ちがしました。こらから、お体を大事にして納得のいく生活を送られて
頂きたいなと思いました